BBC日本駐在記者のお隣の家は、夫が定年退職した後、妻が働きに出た。彼女は「30年以上前、結婚して退職しました。2人の子供が大きくなり、私も中年になりました。すると誰も(正式に)雇用してくれなかった。今の仕事は家計を助けるため。それから毎日夫と顔を合わせなくてすむから。でも仕事の経験もないし、家のこともやらなければいけないから、パートタイムをしています」と話す。
日本人の人生観
日本の育児観は中国と大きく異なる。都市部にせよ農村部にせよ、「代々血統を受け継ぐ」という義務意識は低い。基本的に老人は孫の世話に追われることはなく、育児は完全に父母の責任である。子供のある家庭は通常、母親が全て育児全てを担当する。あるいは子供を保育園に預ける。そして預けている間だけ働けるパートの仕事を探す。77歳になる日本女性の友人が記者に、どうして中国の老人は孫を世話することに同意するのかと尋ねた。「それだと自分の人生がつまらなくなっちゃうでしょう? 中国人は自分のしたいことがないの?」。
戦後の日本は安定的に発展し、生活レベルも飛躍的に上昇した。教育水準や音楽、美術など中国人より造詣が深いし、社会も個性を育てることを奨励してきた。最近も安倍政権では個性を伸ばすことを奨励している。しかし日本の出生率の低さは、明らかに労働力不足をもたらしている。政府は男女雇用機会均等法を通じて潜在労働力を発掘しようとしているが、少なくとも現在の日本社会は依然として、仕事することが女性にとって人生の魅力にはなっていない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年11月13日