ロシア経済発展省の高官は現地時間16日にモスクワで、日本が中国の「シルクロード」戦略の影響を受け投資ファンドを設立し、将来的にロシア極東地域に投資する可能性があると述べた。
ヴォスクレセンスキー経済発展省次官は同日、「日本の国際協力銀行総裁はロシア側と会談した際に、アジアのインフラ整備に投資する1100億ドル規模のファンドを設立したと述べた。日本側は、この資金はロシア、特に極東地域にも関わると表明した。興味を感じるプロジェクトがあれば、日本はロシアに資金を提供するという」と話した。
同氏は、「日本は中国のシルクロード大型戦略、アジアインフラ投資銀行の設立から啓発を受け、同ファンドを設立したと表明した」と述べた。
ロシア極東開発省は、国際協力銀行がロシアに資金を提供する意向を持っていると発表した。
ロシアメディア・スプートニクによると、同日トルコで開かれたG20首脳会議で、ロシアのプーチン大統領と日本の安倍晋三首相が予定になかった会談を開いた。露日双方は会談中、ロシアと各国の貿易額が減少するなか、日本企業が依然として対露投資に強い関心を示していることを確認した。
G20首脳会議の日露首脳会談は、今年の国連総会中の会談に続き2回目となった。専門家によると、双方は今回再び投資に言及し、投資を巡る協力が両国首脳が共に関心を寄せる話題であることを示した。ロシアは欧州などの各国から制裁を受けており、将来的に極東地域の発展に重点を置くことになる。極東は資源が豊富で、日本に近い。日本はこの地域に投資することで、経済的な見返りを手にするほか、極東地域における発言権を高めることができる。ロシアも外部の資金を使い、自国の経済環境を改善できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年11月19日