米国ニューヨーク市運輸局の報道官は25日、米国最大の小売業者・アマゾンがニューヨーク地下鉄に投下したナチスと日本軍旗の画像が入ったドラマポスターの撤去を決めたと明らかにした。
ニューヨークのルドルフ・ジュリアーニ市長はこの件について声明を発表し、「ドラマ『The Man in the High Castle』の広告とはいえ、責任感に欠くものであり、しかも第二次大戦中の虐殺の生存者、犠牲者および彼らの家族、ニューヨークの市民たちを冒涜するものである。アマゾンはすぐにこれらの広告の撤去に乗り出すべきである」とした。
11月15日以来、地下鉄ニューヨーク42丁目駅の利用者たちは、次の光景を目にしている。ベンチが米国の国旗と第二次世界大戦時の日本の軍旗に覆われ、米国の国旗に50の州を象徴する五つの星の部分がナチスドイツの鷹の紋章に代わった。これらの広告の期限はもともと12月14日までだったという。
これに不満を感じたニューヨーク市民も多い。「このドラマのストーリーはさて置き、こうした画像が気に入らない。例の時代の悲惨な記憶を呼び起こすものであり、多くの米国人があの戦争で命を落としたためだ」と30歳の市民は話す。
『The Man in the High Castle』はアマゾンが製作したオリジナルドラマ。ドイツと日本に敗れ、統治された米国人が反抗するというフィクションの物語である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年11月26日