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日本が国際司法裁判所の禁止を顧みず、南極海域での捕鯨を強行に再開したとの情報が環境保護団体の反発を呼んでいる。英国とオーストラリアの政府も28日、これに対する反対を表明した。
英国環境・食料・農村地域省は、「日本の南太平洋での捕鯨再開の決定に深く失望している。英国が強く支持する国際商業捕鯨禁止をなし崩しにするものだ」との声明を出している。
オーストラリアのグレッグ・ハント環境相は、日本が科学者の意見を無視して、南極海域での捕鯨再開を一方的に決定することは許されないと非難した。ハント環境相は、「オーストラリアは、今年の夏に南極海で捕鯨を再開するという日本の決定に強く反対する」とし、「捕鯨委員会の疑問に対して日本が行った回答が十分であるかは、日本が一方的に判断するべきものではない」と指摘した。
ハント環境相はさらに、オーストラリアのマルコム・ターンブル首相とジュリー・ビショップ外相がすでに、オーストラリアが捕鯨再開の決定を指示しないことを日本側に直接伝えたことを明らかにし、「我々は引き続き、国際捕鯨委員会でこの問題を追及し、日本側と直接討論していく」と語った。
環境保護団体の警告
南太平洋の海域で日本の捕鯨船の妨害を繰り返している環境保護団体「シーシェパード」は28日、国際社会に対し、「南極海の清らかな海域が再び密猟者の脅威にさらされている」と警鐘を鳴らした。
「我々は日本政府に対し、南極海のクジラが国際法とオーストラリアの法律、シーシェパードの保護を受けていることに配慮するよう呼びかける」。シーシェパード幹部のアレックス・コーネリソン氏は、日本の捕鯨は「犯罪である」としている。