【以前から興味】
日本のTHAAD導入が報じられたのは今回が初めてではなく、日本は同システムに以前から興味を示している。
THAADは2008年に米国本土で使用開始された。わずか1年後、日本の毎日新聞はスクープとして、防衛省が米国とTHAAD調達について交渉していると報じた。しかし防衛省はその後、この情報を否定した。
中谷元防衛相は昨年11月23日に米ハワイで、日本がTHAADの導入を検討していると表明した。メディアは当時、「中谷防衛相の態度は曖昧だが、日本がTHAADを導入することはほぼ確定的であり、技術面の協議に入っている」と報じた。
問題となるのは、まず配備先の確定だ。THAADのレーダーは強い放射線を生むため、沿岸部など住民から遠く離れた場所にしか配備できない。次に経費の問題がある。THAADの配備には、高額の費用がかかる。米国防省はカタールに同システムを2組提供するためリサーチを行ったが、配備にかかる経費は5000億円と見積もられた。
また観測筋は、「日本がTHAADの導入を検討するのは、軍事・防衛のほか、政治的な要素の強い影響を受けている。これには日米同盟関係の強化、周辺諸国への抑止力の強化などが含まれる」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年2月16日