2011年3月11日、日本の大地震によって引き起こされた放射能漏れは、福島を世界の注目の焦点とした。放射能は食品安全への信頼に直接ダメージを与え、各国の人々は、福島の食品は口にしてはならないと考えるようになった。日本の安倍晋三首相はこのセールスに熱心で、当局もこうした食品が安全であることを繰り返し強調している。5年後の今、福島の農産品に対して、国内外の人々はいかなる認識を持っているのだろうか。
首相自ら安全性アピール
日本政府は、福島の農産品のマイナスイメージを打ち消す努力をしている。安倍首相も自ら出陣し、選挙活動の現場で現地の特産の焼き魚を食べて見せ、現地の農産品への支持を示した。「首相でさえあんなにおいしそうに食べている。何を恐れる必要があるのだ」というわけである。
安倍首相が口にしたのは魚だけではない。福島産のキュウリやモモ、干し柿などを何度も試食し、福島の食品に対する無条件の信頼を示している。