近年の訪日旅行ブームを受け、沖縄県を訪れる中国人客数が毎年記録を更新している。日本人から愛される離島は、中国市場にとっては依然として未知の「箱入り娘」だ。
中国人客の沖縄旅行への認識は、本島の観光地、景勝地、食べ物、ショッピングに限られており、離島への理解は不足している。中国人客の多くは那覇空港から出ると、市街地のホテルに直接向かう。彼らは通常、国際通りのホテルを選択する。日中はガイドと共に米軍基地、水族館、琉球王朝跡地を訪問し、石垣牛を食べ、アウトレット店でショッピングを楽しみ、夜になると国際通りで飽きもせず買物をする。
旅行サイト「遨遊網」で日韓ツアー商品を取り扱う楊玉鳳氏によると、沖縄の離島は、都市部の会社員、子連れの家族など、一部の人の好みに合うという。しかし宣伝のテーマとツアー内容は、「島」のみに制限されるべきではない。人々に親しまれている東南アジアやモルジブの島と比べると、沖縄には高い競争力がない。また季節的な制限により、沖縄の海のレジャーには弱点がある。楊氏は、「都市+島」がより適切だと指摘した。海の生活を体験すると同時に、那覇の都市を観光し、食べ物とショッピングを楽しみ、医療体験を利用すれば魅力的な旅になる。楊氏は、「当社は以前、離島で2泊する本島と離島を合わせたツアーを販売していた。今年は若い都市部の会社員を対象に、よりフレキシブルな組み合わせを提供する。本島の観光とショッピングの他に、日帰りもしくは1泊2日の離島の体験を追加する」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年3月24日