米NYタイムズは24日、シンガポールで生活する外国人をブログで中傷したとして、日系オーストラリア人の女が禁固10ヶ月の判決を下されたと報じた。環球網が伝えた。
女の名前はAi Takagiで23歳。女はウェブサイト「The Real Singapore」に掲載した記事に関する、4件の「扇動罪」を認めた。同サイトは女とシンガポール国籍の夫のYang Kaiheng氏が共同運営。Salina Ishak裁判官は水曜日、これらの文章は「最初からシンガポールの外国人を狙っており、まったく根拠なき憎しみを扇動している」と指摘した。
女は同サイトの編集を担当した当時、ブリスベンで法学を専攻していた。彼女は昨年、シンガポール旅行中に逮捕された。夫も起訴されており、来週出廷を予定している。夫は無罪を主張している。
妊娠8週間の女は法廷で謝罪し、「シンガポールの現在の調和は、誰もが真剣に努力を続けて維持されるものだと知った。シンガポール人であっても観光客であっても同様だ」と述べた。
同ブログは、シンガポール人が考えを自由に表現できる場と称している。Ishak裁判官は、「読者の関連記事に対するコメントを見ると、記事が攻撃と憎しみを引き起こしたことが分かる」と述べた。
そのうちある記事は、フィリピン人がヒンドゥー教の儀式で大騒ぎしたと批判したが、検察当局は事実無根だとした。また別の記事は、ある中国人女性が交通機関を利用する際に、孫に容器の中に尿をさせたとした。裁判所はこれも捏造だと認定した。
関連記事は数百万件のアクセス数を獲得した。同ブログの広告収入は、2013年12月から2015年4月までで35万ドルを超えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年3月25日