数万人の日本人、安保法の抗議集会に参加
数万人の日本人、安保法の抗議集会に参加。
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集団的自衛権の行使を容認する日本の安保法が、29日に正式に発効した。同日夜、3万7000人の市民が国会前で集会を開き、安保法の施行に強く抗議し、即刻廃案にするよう求めた。
集会の参加者の多くは、これまでの安保法の抗議活動にも参加していた。「戦争を阻止せよ」「安保法を直ちに廃案にせよ」「安倍政権は退陣を」といったカードを持った人々が29日夜、国会周辺の主要道路に押し寄せた。「戦争法の発効に反対」「改憲を阻止せよ」といったスローガンが、国会上空に鳴り響いた。
民進党の枝野幸男幹事長は集会で、憲法を無視する安倍政権は政権の正当性を失っていると批判し、かつ日本の領土を防衛するために必要なのは「個別自衛権」であり、集団的自衛権とはまったく関係がないと指摘した。日本共産党の山下芳生書記局長は、野党が一丸となり安倍政権を打倒するよう呼びかけた。
山口菊子さん（66、人名は以下音訳）は、安保法の抗議集会に参加するのが何度目になるか、もう覚えていないという。山口さんは、「日本は70年前に不戦の誓いを立て、憲法に戦争を放棄すると明記した。安保法は戦争法だ。自分の孫を戦場に立たせたくない」と話した。世論調査の結果を見ると、安保法の反対者が多数を占めている。山口さんは、安倍政権には国民の声に謙虚に耳を傾ける姿勢が欠けていると批判した。
国会前の抗議活動で、菱山南帆子さん（26）は人々を率いスローガンを叫んでいた。菱山さんは、「安倍政権は憲法学者の意見と全国民の声を無視し、安保法を強行採決した。これは民主主義への侮辱だ。安保法の可決後、野党は国会に廃案を求める代替案を提出したが、現在も審議入りしていない。これは議会制民主主義への侮辱だ。安倍政権は退陣するべきだ」と述べた。
磯貝広次さん（73）は、「日本は70年前、中国や韓国などのアジア諸国に大きな被害をもたらした。歴史を深く反省した上で、安保法に反対する。少子化が深刻な日本で、好戦的な考えは時代遅れだ。いわゆる説明も、政府の詐術にすぎない」と語った。
戦争に反対する学生でつくるSEALDsも、同日夜に国会前で抗議活動を行った。多くの大学生が加わり、安倍首相の退任を求めた。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2016年3月30日
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