日本メディアは12日、海上自衛隊の護衛艦「ありあけ」「あさぎり」が同日、南中国海に面するベトナムの軍事要衝カムラン湾に寄港したと報じた。ヘリ空母「いせ」はインドネシアで、多国間共同訓練「コモド」に参加する。専門家によると、南中国海で潜航中と見られるおやしお型潜水艦を加えると、日本の艦艇4隻が南中国海で活発な動きを見せることになる。日本の艦艇は南中国海で活動を拡大化・常態化させる傾向を見せている。中国はこれを積極的に迎え撃ち、各方面から対応しなければならない。
中国の軍事専門家の李傑氏は、「日本は南中国海方面で、各方面から兵力と兵器を投入し、使用している。日本は先ほどスービック湾に2隻の艦艇と1隻の潜水艦を寄港させ、海上・水中の二次元空間における兵器の総合使用を模索した。それから今回の准空母いせの演習参加により、空中・海上・水中の兵器立体使用を実現する。これは日本が将来的に空中・海上・水中および多面的な武器使用を実現する基礎を固め、米国の南中国海における行動に協力するための条件を整える。これは危険なシグナルであり、南中国海情勢をさらに複雑にする」と指摘した。
日本の南中国海における行動は、例年と比べ急激に増加している。この流れが続けば、日本は南中国海における存在の常態化を実現する可能性が高い。李氏は、「日本は将来的にスービック湾とカムラン湾に寄港し、補給することができる。さらには米国とシンガポールのチャンギ海軍基地を共用し、これに与那国島を加えることで、効果的な包囲網を形成する可能性がある。与那国島は釣魚島(日本名・尖閣諸島)と台湾だけに向けられたものではない。与那国島の軍事力の強化は、日本の南西方面のシーレーンを防衛し、自国の艦艇の南下を護衛する上で、極めて重要な力を発揮する」と分析した。
李氏は、日本の艦艇が頻繁に南中国海に出入りすることによる具体的な影響について、「今回カムラン湾に寄港した2隻の水上艦に、先ほどスービック湾に寄港したおやしお型が加われば、強力な対潜艦隊となる。いせも高い対潜能力を持つ。こうして日本の南中国海における海と空からの対潜能力が大幅に強化され、中国の弾道ミサイル原潜の大きな脅威となる。これらの艦艇は将来的に米国の艦艇と軍機に協力し、中国の島礁の防衛に大きな脅威をもたらす可能性がある。米国は海上の航行の自由を唱えてばかりいるが、中国の多くの戦略物資は南中国海という航路を使わなければ輸送できない。そのため海上のシーレーンが深刻な脅威に晒されている国は中国だ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月13日