資料写真:F-35戦闘機、夜間試験飛行で加速
東京で今週、航空自衛隊側と会談するロッキード・マーティン社の広報担当者は、日本のパイロットが年末までに、F-35A「ライトニングⅡ」戦闘機の初飛行を実施すると述べた。星条旗新聞(電子版)が11日に伝えた。
同社のF-35国際渉外部長エリック・W・シュネイブル氏は、日本向けに製造する第1陣のF-35ステルス戦闘機4機が、今年11月にテキサス州フォートワースの量産化ラインでラインオフすると述べた。シュネイブル氏は今月下旬、同機と関連する名古屋と三沢の施設を視察する。
シュネイブル氏は、「日本のパイロットはアリゾナ州のルーク空軍基地で、この戦闘機の初飛行を行う。豪州、ノルウェー、イタリアの人員も、同基地でF-35戦闘機の操縦を学ぶ」と話した。
日本はこのハイテク戦闘機を共同開発する8カ国に含まれる。この開発費1兆ドルを見込む戦闘機は、米国で最も高価な武器となっている。
フォートワースは、F-35の3つの組立工場の1つだ。残りの2つは、三菱重工業の名古屋工場と、アレーニア・アエルマッキ社のイタリア・Cameri工場。
シュネイブル氏は、残りの38機の日本向けF-35の初号機は、来年名古屋でラインオフすると述べた。シュネイブル氏は在日米軍の公共事業を担当していた。
シュネイブル氏は、「新型戦闘機は米軍第35戦闘航空団のF-16戦闘機とともに、三沢基地に配備される。F-35パイロットの訓練は、最終的に日本で実施される」と話した。
「第1陣のF-35のパイロットのうち多くは、ハリアー、F-16、F-18などからの転属となる。しかし米海兵隊と米空軍は最近、飛行学校卒業後のパイロットに、そのままF-35を操縦させている」
パイロットの技能を磨くと同時に、日本の技術者は米フロリダ州エグリン空軍基地で、F-35の整備について学ぶ。
韓国向けのF-35A戦闘機40機は生産中で、2018年からの交付を予定している。
F-35は技術面の不備と巨額の開発費により、悪い噂が出ている。しかしシュネイブル氏は、このような課題は解消済みと述べた。
ロッキード・マーティンのF-35専門ページによると、フォートワースで今年43機が生産されるが、2019年には生産規模が2倍になる見通しだという。
シュネイブル氏は、「海兵隊のF-35Bは初歩的な作戦能力を形成している。空軍は今年下半期に作戦能力を形成する」と述べた。
初歩的な作戦能力とは、部隊が緊急事態時に、十分な軍機と武器、熟練した人員を動員できることを意味する。
シュネイブル氏は、「海兵隊は日本の米海兵隊岩国航空基地に、F-35を来年配備するため準備を進めている」と語った。
「空母と強襲揚陸艦の離着艦試験を終えている。日本配備後、その能力を示すことになるだろう」
在日米軍のケネス・ホフマン報道官は3月、海兵隊は最終的に、F-35Bを岩国のF/A-18「スーパーホーネット」の後継機にすると述べた。
米空軍はアラスカ州イールソン空軍基地にF-35Aを配備し、西太平洋の重要エリアに近づける。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年5月18日