各国首脳を伊勢神宮に参拝させたばかりか、安倍首相はオバマ大統領の広島訪問を計画している。安倍首相はそのために、ベトナムなどからの招待者との会談を、急遽28日に延期した。
オバマ大統領の広島訪問決定前、日本は虚実を織り交ぜた情報を伝え続け、オバマ大統領の広島訪問は「謝罪」というイメージを植えつけた。この世論攻勢にホワイトハウスはきまりが悪くなり、火消しに追われた。オバマ大統領も出発前、メディアからの独占インタビューを通じ、広島訪問は「核なき世界」を提唱するためであり、「謝罪」することはないと説明した。ホワイトハウスはさらに、第二次大戦中に旧日本軍の捕虜になったクローリー氏を広島訪問に招待することで、「すべての戦争の被害者に哀悼の意を表する」という姿勢を示した。しかし26日に突然、元捕虜の広島訪問が中止になったという情報が伝わった。共同通信の26日の報道によると、クローリー氏は随行できないことに失望し、「こちらに連絡をしておきながら訪問団に含まれないのは馬鹿げている」と述べた。
ホワイトハウスはオバマ大統領の広島訪問は謝罪ではないと何度も表明しているが、このような姿勢も前大阪市長の橋下徹氏はツイッターで、「今回のオバマ大統領の広島訪問の最大の効果は、今後日本が中国・韓国に対して謝罪をしなくてもよくなること。過去の戦争について謝罪は不要。これをアメリカが示す」と投稿した。
26日付香港紙・大公報は、「安倍首相は不誠実だ。米軍を日本の右翼に縛りつけるため、任期満了目前のオバマ大統領を最後に利用し、ほとんど残されていない価値を搾り取ろうとしている」と論評した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月27日