密かにほくそ笑む安倍政権、中国の隙を突こうと画策

密かにほくそ笑む安倍政権、中国の隙を突こうと画策。

タグ: 南中国海,日本

発信時間: 2016-07-13 10:54:05 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

南中国海の仲裁結果が出た。中国政府は十分な根拠により反応し、実際の行動により自国の正当な権益を守る毅然たる決意を示した。中国の力強い反応に対して、この政治的茶番劇の舞台裏の監督である米国、それから域外大国に糸で操られ舞台に立っていたフィリピンも、気を抜けないことだろう。傍観し喜んでいるのは安倍首相が率いる日本政府だけで、「火に趁んで劫を打く(ひにつけこんで、おしこみをはたらく)」ことで思う存分不正な目的を達しようと都合のいい計算をしている。

「火に趁んで劫を打く」は「兵法三十六計」の第五計で、人の隙につけこみ漁夫の利を得ることを指していたが、自ら火を放ち泥棒を捕まえろと叫ぶことで、良からぬ目的を達成するという意味を持つようになった。安倍政権は南中国海において、後者に近い。安倍首相からすれば、南中国海の係争が拡大すれば、東中国海で主権を守る中国の力に一定の影響が生じることになる。そのため日本は近年、南中国海を全力でかき乱し、二つの海の連動から三つの海の連動へと着実に近づいていった。さらに法による争いへの介入も忘れなかった。日本の元外交官を国際裁判官とし、その他の米国の同盟国の5人の裁判官を集め仲裁裁判所を構成することで、この仲裁の悪い結果を生んだ。

各種対中勢力による南中国海の包囲網を中国が打破するに伴い、日本の戦略家の中にも、仲裁結果が出た後、中比の直接的な対話がむしろ米国を蚊帳の外に置き、日本に発言の機会が回ってこなくなることを懸念する者が出始めた。しかし最近の情報によると、フィリピンは中国との対話の前に、米日豪と協議することを決定した。そこで安倍政権は、南中国海問題を利用し、漁夫の利を得ようという後ろめたい考えを再燃させた。さらに外交と国際世論を利用し中国に圧力を加え続けるほか、フィリピンやベトナムに軍事援助を行い代弁者を育てる力を強化するよう主張する声もある。航行の自由やシーレーンを守るという口実により、単独もしくは共同で巡航を実施し、南中国海に航空機を派遣し常態化巡航を行い、さらに南中国海で対潜体制を整えるという右翼の主張も浮上し始めている。

これらの動きは、日本が中米の対抗のリスクが高まる中、これを煽り立てる手を使う可能性が高いことを示している。しかし筆者はここで注意しておきたい。日本は自国の能力の限界を忘れ、自分勝手な認識の過ちに夢中になるべきではない。中国は、仲裁結果が中国の主権および南中国海の方針に対して、いかなる意義も生まないと態度を表明していた。そのため日本が「火に趁んで劫を打く」をしようとしても手にできる利益はなく、むしろ元本割れになる可能性も低くない。

南中国海の権益維持は、中国の平和的な台頭という輝かしい歴史における一つのクライマックスであり、日本が阻止する者を演じれば最終的に恥ずべき結末を迎えるだろう。(筆者:中国社会科学院日本研究所代理所長、研究員)

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月13日

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