「環球時報」の記者が数えたところ、約58分のドラマにおいて、中国人観光客や中国語の表示が見られたり、言及されたりしたのは10回以上。少なくとも中国語のセリフは6回出てきた。上記した以外にも、バスタオルをまとった女性観光客が並んで男性主人公のあかすりを待つシーンが出てくる。その後、同温泉旅館が標榜する風呂が「天然温泉」でなく普通の水道水でしかないことが暴露されたとき、「温泉の吸い上げポンプは以前から壊れていたが、中国人観光客が多くなったことからオフシーズンがなくなり、修理する機会を逃してしまった」と女将さんが涙ながらに話す。
ネットユーザーは、男性主人公である向井理は靖国神社に参拝したことがあると指摘、このドラマのボイコットを呼びかけた。日本のネットユーザーもこのドラマを評価しておらず、「主人公が舌を伸ばすのが気持ち悪い」と言う人もいる。TBSは今年5月にも、中国人を怒らすようなバラエティ番組で物議をかもしている。
外交学院国際関係研究所の周永生教授は13日、日本には様々な社会団体があるとした上で、同テレビドラマの制作スタッフが中国に対する偏見を持つ可能性を排除できないとした。日本政府の調査によると、2015年、83%の日本人が嫌中感情を持つ。当然、一部の場所でそれが現れることにもなるだろう。周永生教授は、多数の中国人観光客が日本を訪れており、一部の中国人観光客が民度の欠ける行為をすることもあるだろうとした上で、しかし日本もこれを喧伝したり、悪しざまに言うのを控えなければ、中日の民間交流に影を落としかねないと指摘している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月17日