日本がリレーでリオ五輪の銀メダルを獲得した後、中国では、第4走者の日本人混血選手に対する皮肉なコメントが目立った。だが日本では、民族の遺伝子を高めるための同じような努力はこれまでも長く続けられてきた。その躍進を可能した深層の原因は、混血の選手にも活躍の空間を与える日本のスポーツ界の姿勢にある。日本は4年後の東京五輪大会に向けて黙々と準備を進め、すでに効果を上げつつある。
冷静に考えてみよう。日本人が混血であるだけで優秀なスポーツ選手になれるのだとすれば、外国人との結婚や出産も少なくない中国で、スポーツに取り組む混血の選手が目立たないのはなぜだろうか。混血の陸上選手など聞いたこともない。ケンブリッジ飛鳥はどのようにしてトップ選手になったのだろうか。
同じく日本の陸上選手のウォルシュ・ジュリアンやサニブラウン・ハキームはいずれも、日本の中学などの教育系統の中で成長した選手である。学校では、スポーツを重んじる雰囲気が濃く、本土の学生であっても混血の学生であっても同様のスポーツでの活躍の空間が与えられる。良好な遺伝子が活躍の場によって支えられたということこそ、日本が今回派遣した混血の陸上軍団を可能とした原因と言える。
混血軍団の育成は、日本が東京五輪に向けて着々と進めている準備の一環である。日本スポーツ庁は、競技スポーツの発展について、中国の五輪金メダル戦略に効い、選手とりわけ世界一流の選手の訓練や試合を支援する政策を打ち出し、2020年の東京五輪大会では16枚以上の金メダルを獲得するとの方針を示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年8月23日