AIIBの金立群総裁は31日、カナダの决定に歓迎を表し、AIIBに対する「信任票」だと述べた。米ブルームバーグは「カナダはG20杭州サミット開幕前にAIIBへの加盟を申請した。これは中国の外交の勝利だ。これによりG7で加盟を見送っているのは米日のみとなった。中国が新たなルートを切り開き影響力を拡大しようとするなか、カナダは中国に新たな勝利をもたらした」と論じた。
英シティAM紙は「英国がAIIBへの加盟を申請した当時、米国が怒りの余り鼻まで曲げたことを覚えているだろうか?今や米国に最も近い隣人が加盟を申請し、きまりの悪い状況となっている」と伝えた。カナダのグローブ・アンド・メール紙は「米国は、英国が経済的な理由によりAIIBに加盟することは事実上、中国に頭を下げることだと批判した。しかし英国が加盟を申請してから18ヶ月後、米国はAIIBの存在に慣れたようだ」と報じた。
在ロサンゼルス・ニューヨーク中国総領事館の前経済・商務参事官の何偉文氏は「カナダは米国に忠誠を尽くし、自国の経済的利益を犠牲にするという愚かな真似をする必要はない。これはAIIBが高い将来性を持つことを意味する。米国も将来的に、AIIBとの協力を検討すべきだろう」と話した。
金総裁によると、AIIBは9月より、30数カ国から提出された加盟申請の審議を始める。創設メンバー57カ国からなる現在のAIIBは、大幅に拡大される。すべての加盟が認められれば、加盟国は90カ国以上になる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年9月1日