自分の葬式をどうしようと考えたことはあるだろうか?宇宙旅行をし、空のお星様になるのはどうだろうか?日本社会では死はタブーではなく、多くの人が自分の葬式を積極的に計画している。「終活」は「就活」や「婚活」に続く社会現象となっている。うち「宇宙葬」の注目が高まっており、宇宙飛行、人工衛星、月旅行、宇宙探検など異なるサービスを提供する業者もある。台湾の聯合新聞網が6日に伝えた。
日本の「銀河ステージ」のウェブサイトを開くと、死後の宇宙旅行のサービス一覧が表示される。この宇宙葬の成功経験を持つ唯一の業者は、他社の倍の料金を設定している。宇宙葬は45万円、月旅行や宇宙探検などは270万円で、本人による生前の予約しか受け付けない。
地価高騰により墓地の価格も高騰しており、墓石を一つ買うだけでも300−500万円はするため、多くの人が伝統的な葬式をやめている。さらに核家族化や独り身の高齢者の割合が増えており、家族の墓に入らず「散骨」を選ぶ人が増えている。海が好きな人ならば海洋散骨を選ぶことができ、また樹木葬を選ぶ人もいる。宇宙葬は近年重視されており、死後に宇宙探検の夢を叶えようとする人も少なくない。
遺骨を直径2.5メートルの大型球体の中に入れ、高度35キロ以上の成層圏に打ち上げる。気球が破裂すると、遺骨は飛散し大自然に帰る。宇宙散骨は平均25−30万円、墓石の10分の1未満で、子孫の負担を増やすことはない。これは「行き届いた散骨」と呼ばれている。業者はまた、どのような宇宙葬であれ大気圏で燃え尽きるため、最もエコロジーな葬式だと強調している。
他にも「流れ星供養」という選択肢がある。遺骨を1立方センチメートルのカプセル内に入れ、人工衛星に搭載し地球を周回させる。人工衛星は地球を数年周回したあと、大気圏に入り燃え尽きる。この旅行の金額は30−100万円とまちまちだ。カプセルにはIDがあり、業者は人工衛星の位置を特定する。人工衛星の打ち上げ成功後、記念撮影も行われる。
「流れ星供養」というサービスが発表されると、すぐに40人が死後の旅行の予約を入れた。日本の葬儀業者は、人々が宇宙に憧れを抱いているため、宇宙葬という市場には開発の価値があると表明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年9月7日