習近平国家主席は5日、G20サミットに出席するため訪中した日本の安倍晋三首相と杭州で会談した。
習主席は「中日は互いに重要な隣人であり、両国関係の長期的で健全な安定した発展は両国民の利益に合致し、地域の平和と安定にも資する。現在、中日関係は依然として複雑な要素に妨害されている。双方は妨害を排除し、中日関係が早期に正常な発展の道に戻るよう促すべきだ」と指摘した。
習主席は「中日関係の改善と発展に尽力するという中国側の基本的立場に変わりはない。両国関係は現在、坂を登り溝を越え、進まなければ後退するという重要な段階にある。双方は責任感と危機意識を強め、両国関係のプラス面の拡大に努力し、マイナス面を抑制し、両国関係の安定と改善を確保すべきだ。来年の中日国交正常化45周年、再来年の中日平和友好条約調印40周年など重要な契機をとらえ、中日関係の前向きな発展を促さなければならない」と強調した。
習主席は中日協力について「中日両国の経済は相互補完性が高い。双方はマクロ経済政策の意思疎通を強化し、各分野の実務的協力水準を高め、民間友好の伝統を発揚し、地方交流を推進できる。双方は協力・ウィンウィンの新理念に基づき、地域協力を共に推し進め、グローバルな試練に対処すべきだ」と指摘した。
習主席は「中日双方は4つの原則的共通認識の精神に基づき、対話と協議を通じて意思疎通を強化し、東中国海問題を適切に処理し、東中国海の平和と安定を共に維持するべきだ。日本側は南中国海問題で言行を慎み、中日関係の改善を妨げないようにするべきだ」と指摘した。
安倍首相は「中国側の主導により、G20杭州サミットが無事成功し、多くの成果を手にしたことを祝賀する。日本側は対中関係を重視しており、両国が引っ越すことのできない隣人であることに同意する。日本側は中国側と相互信頼を構築すべく努力したい。日中が形成した共通認識の精神に従い、両国関係の改善に努め、関連問題について中国側と対話を継続したい。日本側は金融、貿易、環境保護分野で、中国側との協力を推進したい」と表明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年9月6日