中国との首脳会談、日本はチャンスを大切に

中国との首脳会談、日本はチャンスを大切に。

タグ: G20,習近平,日本,安倍晋三

発信時間: 2016-09-06 10:27:57 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国の習近平国家主席は杭州市で5日、G20サミットに出席するため訪中した日本の安倍晋三首相と会談した。これは日本の輿論が期待を寄せる会談だった。両氏の会談は2014年の北京APEC首脳会議の会期中に初めて開かれ、2回目は昨年4月にインドネシアで開かれたアジア・アフリカ会議の会期中に開かれた。両氏の会談は昨日で3回目で、「坂を登り溝を越える、進まなければ下がる」中日関係を前進させるチャンスとみなされた。

安倍首相が再任してから3年以上に渡り、中日関係はすっかり冷え込んでいる。両国関係の改善の原動力が乏しいが、その根本的な原因は日本側に心からの誠意がなく、言うこととやることが別であることだ。中国との対立は日本の外交の全面的な原則になっており、中国が支持することであればすべて反対している。多くの中国人は、このような印象を抱いている。中国の輿論は、中日関係の改善に対して、徐々に自信と興味を失っていった。

日本側は今回の首脳会談前にメディアに対して、安倍首相が東中国海・南中国海問題について言及し、中国側に自制を求める方針だと伝えた。これは両国の首脳会談に向け良好な雰囲気を醸成しようとしているようには見えない。

中国側は首脳会談後、積極的な表現のプレスリリースを発表し、中日関係を一日も早く正常な発展の軌道に戻すことへの願いを示した。日本側のプレスリリースにも積極的な内容が含まれ、安倍首相が会談中に中日の戦略的互恵関係について言及したとした。日本側はさらに、双方が各分野・各レベルの対話を推進することでコンセンサスを形成したとし、また東中国海の偶発的な衝突を回避する中日の防衛部門間の海空連絡メカニズムに関する協議を加速することで合意したとした。しかし日本側のプレスリリースは同時に、双方の食い違いを強調した。

安倍首相は5日夜に開かれた記者会見で、再び南中国海を大げさに取り上げた。安倍首相は恐らく、杭州で南中国海を最も多く取り上げたG20首脳だろう。

中国は安倍首相の発言を聞き、行動を見守ることしかできないだろう。安倍首相は中国にさまざまな考えを持っているようで、米国にも矛盾した感情を抱いているようだ。しかしそれを米国に悟らせようとはしておらず、そのぶん中国への態度を調整しようとしているのだろう。安倍首相は中日の緊張を和らげようと躍起になっているが、その一方で中国にわざわざ対抗している。安倍首相の中国への考えは矛盾に満ちており、緩やかな姿勢と挑発的な行為が混ざっている。

例えば日本は南中国海問題で米国よりも熱心に、フィリピンよりも過激になっている。南中国海は日本の重要な貿易ルートであるが、これだけでは理由にならない。南中国海は韓国にとっても同じく重要だが、日本は米日共同で軍事的に南中国海を支配しなければ安心できないようだ。これは極端な安全観であり、冷戦の発想で中国を観察し、対処しようとしていることが分かる。

日米同盟関係は、中国にとって最大の安全の脅威である。日本はこの要素による影響を極力拡大しようとしており、これが中国にもたらす悪印象を考えようとしたことがない。日本はさらに中日関係の政治と経済を切り離すことを主張している。これは中国が政治・安全面の恣意的な行為を受け入れるべきであり、なおかつ日本の経済的利益を損ねてはならないという意味だ。これは東アジア情勢を日本の政治・安全・経済にとって都合のいいように変えようとする、自分勝手な考えだ。

世界の大国関係には、おおまかな法則というものがある。国家元首・首脳会談は通常、食い違いを解消し相互の善意を拡大するため、重要な促進力を生む。中国とほぼすべての大国の状況はこうであり、日本もその例外でないことを願う。安倍首相はいつも中国の首脳との会談を要請するが、このような会談を常に大切にするべきだ。関係悪化で会談するも関係がなお悪化するという悪循環に陥れば、中国は日本のお遊びに付き合う暇はなくなるだろう。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年9月6日

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