「日本のインターネットを管轄する機関はかなり簡素化されており、細かく分業されながらも連携がとれ、国と民間の機関が共存している。インターネット関連の法律には特定の人々と分野に対する細かい規定があるほか、インターネットガバナンスに業界の厳しい自主規制があるなど、中国にとって見習うべき点が多い」――先ごろ発表された『G20インターネット研究報告書――日本編』は、日本のインターネットの現状についてこう指摘した。報告書の概要は次の通り。 ◇日本のインターネット産業は早くから発展し、普及率も高い。 ◇2015年時点でのネットワークの整備状況を示すネットワーク化準備度指数(Networked Readiness Index、NRI)は5.6と、世界143カ国・地域のうち10位だった。情報通信技術(ICT)発展指数(ICT Development Index、IDI)は8.47と、世界167カ国・地域のうち11位だった。
うち、各国の国民がどの程度ICTにアクセスできるかを測定するデジタル・アクセス指数(Digital Access Index、DAI)、応用指数、技能指数はいずれも中国を上回った。 ◇日本は積極的にインターネット情報通信技術(ICT)の応用と国際戦略を推進している。