移転先施設の地下に汚染水 築地市場の移転が延期に

移転先施設の地下に汚染水 築地市場の移転が延期に。

タグ: 築地市場 地下 汚染水

発信時間: 2016-09-18 10:39:11 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

築地市場は日本で最も有名な水産物卸市場である。外国人観光客の人気観光スポットの1つでもある。2020年のオリンピックを踏まえ、築地市場は11月に移転する予定だった。跡地にはオリンピックの選手村と市中心を結ぶ道路を建設することになっていた。ところが新しい東京都知事である小池百合子氏が突然、移転の延期を宣言すると同時に、豊洲新市場予定地の地下に有毒物質が含まれる大きな水たまりがあったことを発表した。このニュースが世論を騒然とさせている。

築地移転問題はこの2~3か月、日本メディアに注目され続けてきた。特に7月に行われた都知事選では、この問題が数名の立候補者の主要な論点となった。新しい都知事である小池氏は選挙戦序盤において、豊洲市場の莫大な建設費用と安全性について様々な疑問を呈してきた。都知事に任命されると、同氏は築地市場移転問題の処理を優先すべき順位に据えた。そして先週、11月7日に行われる予定だった移転の延期を宣言した。9月12日、小池知事の意を受け、東京都は豊洲市場の建設図面と現場写真を公表した。

写真を見ると、豊洲市場の地下は大きな空洞となっており、一部で沢山の水が溜まっていた。豊洲市場の位置にはかつて天然ガス会社があり、天然ガスが生産される過程で様々な有毒物質が排出されてきたという。建設会社と東京都は当初、豊洲市場を建設する際、建設会社が建設地の2メートル分の有毒な土を運び出した上、汚染されていない4.5メートル分の土壌を埋め、その上で地盤を作ることを協議していた。しかし東京都による最新調査によると、建築会社は約束通りに土を運び出さなかっただけでなく、汚染されていない土を埋めることもしていなかった。現在の豊洲市場の地下の多くが、鉄筋コンクリートによる柱で作られた空間になっており、さらに水たまりもできていた。専門家は、有毒物質が含まれた土が水たまりに直接接触していることから、有毒物質が水たまりを通じて揮発している可能性があると分析する。分かりやすく言えば、豊洲市場の地下は現在、有毒物質入りの水たまりがあるだけでなく、地下空間全体に可燃ガスと有毒ガスが充満しているということである。

日本は2020年に夏季オリンピックを開催する。渋滞緩和のため、東京都は築地市場をそこからほど近い豊洲に移転させることに決めた。跡地には選手村と市中心を結ぶ道路を建設し、選手の往来を便利にしようとしていた。だからこそ、今回の移転延期の決定は、東京オリンピック委員会を大いに憂慮させている。前首相でオリンピック組織委員会会長である森喜朗氏は、今回の延期決定に対し、「東京の苦衷は理解できるが、オリンピックの工期に影響を与えないことを希望する」と述べている。これに対し小池氏は、オリンピックの準備業務に差支えがないように努力すると表明すると同時に、関連人員の安全を第一にするとの考えを示した。小池氏は現在、築地市場がいつ移転するかについて明言していない。移転延期がオリンピック関連のスケジュールに影響を与えるかどうかはまだ未知数だ。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年9月18日

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