最近の国際情勢の微妙な変化を見ると、日本が落ち着いていられない理由が分かるようだ。フィリピンのドゥテルテ大統領は外交面で米日から離れており、中国とベトナムは南中国海問題を先鋭化させないことで一致した。日本はこれまでの曖昧な態度を変え、米国との南中国海「共同巡航」を積極的に叫び、「追随」から「主導」に変わった。これは世界の政治・軍事大国になるという野心の、段階的な推進の現れだ。日本国内の本分を守らない思想的雰囲気が消えなければ、中日国交正常化について話し合うことはできず、日本があちこちで扇動するやり方を改めることにも期待できない。
稲田氏は安倍首相が極めて重視する「腕利き」であり、ポスト安倍と目されている。そのため日本の挑発行為は長期化し、より過激になる可能性がある。駐日本中国大使の程永華氏が指摘したように、日本の自衛隊が米軍の南中国海における「航行の自由作戦」に参加したならば、中国の譲れぬラインを超えたことになり、中国はこれを絶対に容認できない。日本が「干渉主義」に固執し、中国の主権と利益を損ねるならば、自ら招いた悪い結果を受け入れなければならず、自業自得になることだろう。(筆者:馬建光 国防科技大学国際問題研究センター)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年9月20日