BBCの報道によると、日本の安倍晋三首相は第71回国連総会に出席後、ニューヨークからハバナに飛び、革命広場のホセ・マルティ像(国民的英雄)に献花した。
日本人首相初のキューバ訪問
BBCによると、安倍首相はキューバ入りした際に「私の訪問が両国友好の新たなページをめくることを願う」と強調した。ロイター通信は今月22日、「安倍首相はキューバ革命後に初訪問した日本人首脳になった」と報じた。
安倍首相は現地時間22日午後、キューバの最高指導者であるラウル・カストロ氏と会談した。双方は経済協力の拡大、日本の対キューバ投資の拡大で合意した。両国政府は会談後、援助に関する文書に調印した。報道によると、日本はキューバに13億円の政府開発援助(ODA)を提供する。両国は経済・貿易・投資などの二国間関係の促進に強く期待すると表明した。
友好をアピールも、狙いは別に
安倍首相の訪問に先立ち、日本側は機運を高めようと取り組んでいた。共同通信は、日本はキューバの対日債務1200億円の免除を発表すると報じていた。
報道によると、両国首脳は医療分野の協力推進についても協議した。双方は医療研修所の設立に向け調査を行うことで合意する見通し。
日本経済新聞によると、日本は2017年2月に政府と企業によるインフラ関連会議を開き、キューバのインフラ投資を積極的に促進する。
中国社会科学院日本研究所外交研究室長の呂耀東氏は「長期的に米国からの封鎖と禁輸措置を受けていたため、キューバの経済・医療水準とインフラ整備は窮地に陥っている。日本は今回、適切な分野をめぐり友好的な姿勢を示した」と指摘した。
友好と力強い支援の裏側に、日本はどのような目的を隠しているのだろうか。呂氏は「鉱産物と市場の他に、安倍首相は就任後、従来の外交構造を打破した。これには国連安保理常任理事国入りするため、票を集めるという深い狙いがある」と分析した。
外交学院国際関係研究所の周永生教授は「安倍首相のキューバ訪問には、中南米で急速に影響力を拡大する中国の後を追うという、別の目的がある」と指摘した。