日本は来年度、アフリカ東部ジブチで土地を追加借用し、自衛隊の海外拠点を拡張する計画だ。ロイターが報じた。
■拠点拡張は以前より検討
ロイターは日本政府関係者の話として、日本が追加借用を検討している土地の面積は現在の基地の面積を下回り、毎年100万ドルの支出増を見込んでいると報じた。日本は拡張後の基地にC-130「ハーキュリーズ」輸送機、「ブッシュマスター」装甲車を配備し、兵員を増やす計画を立てているが、現時点ではどの程度の兵力増になるかは未定。
消息筋によると、日本は「災害に巻き込まれた日本人を飛行機で周辺地域から退避させる必要がある」との理由で、増員と輸送機配備に合理性を持たせている。防衛省の報道官も「既存拠点の東側隣接地を取得する方向で、ジブチ政府と交渉をしている」と述べた。
ジブチの拠点拡張計画について、日本は以前より検討していた。朝日新聞は2015年に、「日本政府はジブチの自衛隊拠点を拡張し、アフリカ・中東での多目的基地とする計画」と報じた。
稲田朋美防衛相は8月にジブチを視察した際、政府は現地基地の機能を拡大することを検討中だとしたが、土地の追加借用については触れなかった。
同計画はここに来て、正式に日程が取り上げられるに至ったと言える。