日本の最大野党・民進党の野田佳彦幹事長は19日、埼玉県で開かれた党会合で、「個人の尊厳、自由、民主、法の支配などの基本的な価値観でトランプ氏とコンセンサスを形成できるか、全世界が慎重に見守る中、安倍首相がトランプ氏と会談した」と述べた。
野田氏は「今の大統領はオバマ氏だ。いきなりトランプ氏に会いに行くのは国際的な儀礼に反している。一度会っただけで、(トランプ氏が)信頼できるリーダーと言ったが、これは本当だろうか?」と述べた。
野田氏は、衝撃を受けているという。
民進党の蓮舫代表は「安倍首相は次期米大統領と会談したが、どのような問題について議論したのか、首相として何を主張したのかを国民に説明する義務がある」と表明した。しかし安倍首相はトランプ氏との会談後、「基本的な観点と各種課題」について議論したと述べるに留まった。
【存在感が薄れるオバマ大統領】
日本の外交筋によると、佐々江賢一郎駐米大使がトランプ氏の娘婿に働きかけ、安倍首相とトランプ氏の会談にこぎつけたという。
安倍首相は会談後の記者会見で、トランプ氏を「同盟関係は信頼関係がなければ続かない。トランプ氏は信頼できる」と評価した。
安倍首相はさらに、トランプ氏にゴルフクラブをプレゼントした。
安倍首相がトランプ氏が当選する前に会談せず、民主党大統領候補のヒラリー・クリントン氏としか会談しなかったことについて、日本当局者は調整後も日程の都合がつかず実現できなかったと述べた。日本側はトランプ氏が7月、正式に米共和党の指名を受け大統領選に出馬した後に、準備を整えていたという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年11月22日