『朝日新聞』によると、56歳写真家の武田康男さんはこのほど、茨城県鉾田市沖の上空で、雷雲の中で光る赤い稲妻を撮影した。これは「スプライト」と呼ばれる非常に珍しい自然現象である。「スプライト」は上空約50~90キロで、雷雲の上からの放電で窒素分子が発光する現象。落雷と同じで一瞬であるため、地上から肉眼で観察したり撮影することは難しい。
写真家の武田康男さんは、「ほんの一瞬で、目の錯覚かと思った」と話す。気象予報士でもある武田さんは「スプライト」が発生する時間と場所を予測し、絶好のチャンスを狙った。同日晩、約200キロ離れた海上に発生した積乱雲を4~5時間撮影し続け、最終的にこの貴重な瞬間を撮影することができたという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年12月5日