安倍氏のプーチン氏抱き込み、徒労に終わる

安倍氏のプーチン氏抱き込み、徒労に終わる。

タグ: 安倍 プーチン

発信時間: 2016-12-19 14:08:38 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ロシアのプーチン大統領が15、16両日に訪日し、日本の安倍晋三首相と会談した。双方は北方四島(ロシア名・南クリル諸島)で経済活動を共同展開するため交渉を開始することで合意したが、これらの島嶼の重要な領土問題についてはいかなる進展もなかった。

アナリストは「日本政府は北方四島の共同経済活動の交渉開始を重大な外交の成果としているが、これは実施中にさまざまな障害を迎える。経済カードにより領土問題解決を推進する安倍首相の新アプローチは、空振りに終わるだろう」と指摘した。

安倍首相は今年5月の訪露中、いわゆる領土問題解決の「新アプローチ」を提案したが、その具体的な内容については明らかにされていなかった。プーチン大統領の訪日中に、この新アプローチがついに浮上した。安倍首相は日露の領土問題に関する歴史的認識や法的主張の食い違いを棚上げにし、島での共同経済活動により日露の「共存共栄」を実現し、四島のロシア人住民に日本側の存在に慣れさせ、領土問題の解決を促そうと試みている。

双方は他にも、政府・民間の経済協力で合意に至った。協力は主にロシア極東の、エネルギー、医療、都市建設、産業振興などの分野にまたがる。日本からロシアへの投融資は約3000億円にのぼる予定だ。

アナリストは「日露経済協力で実質的な成果は得難い。経済カードにより領土を手にしようとする日本の考えは白昼夢だ」と判断した。

ロシア科学アカデミー極東研究所日本研究センターのワレリー・キスタノフ所長は「プーチン大統領は露日の経済協力を非常に称賛しているが、ロシアが領土を駆け引きに用いることはないと何度も表明している。日本は領土の見返りを何ら得られないことを懸念しているが、ロシアにとって経済協力と領土問題はそもそも別問題であり、交換することはありえない。双方の係争中の島嶼に対する立場には、大きな隔たりがある」と述べた。

アナリストは「経済発展が難航するロシアは、領土問題の柔軟な姿勢を示すことで日本を抱き込み、自国の戦略的空間を切り開き、欧米の対露制裁包囲網を破ろうとしたことがある。これにより日本は、領土問題解決の幻想を抱いた。しかし国内外情勢の好転により、ロシアは領土問題で再び強硬な態度を示した」と指摘した。

日本国内では、プーチン大統領の訪日の結果に対する不満が広がっている。日本最大野党・民進党の蓮舫代表は、安倍首相とプーチン大統領の会談の結果は「ロシアへの大規模な経済援助」だけだと述べた。与党・自民党の二階俊博幹事長は「多くの日本人が(会談の成果に)失望している」と認めた。北海道大学の木村汎名誉教授は、会談は日本側の「完敗」で終了したと判断した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年12月19日

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。