南京大虐殺のドキュメンタリー映画、日本で上映

南京大虐殺のドキュメンタリー映画、日本で上映。 日本「銘心会」代表者の松岡環さんが撮影した南京大虐殺のドキュメンタリー映画『太平門 消えた1300人』が、奈良で上映された。300人以上の市民が日本各地から駆け付け、歴史の知識を補おうとした。会場の座席に限りがあるため、上映会では2時間半に渡り、多くの人が立ち見するか階段に座り鑑賞した…

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発信時間: 2016-12-19 14:58:19 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本「銘心会」代表者の松岡環さんが撮影した南京大虐殺のドキュメンタリー映画『太平門 消えた1300人』が、奈良で上映された。300人以上の市民が日本各地から駆け付け、歴史の知識を補おうとした。会場の座席に限りがあるため、上映会では2時間半に渡り、多くの人が立ち見するか階段に座り鑑賞した。

本作は、松岡さんが南京大虐殺の中日双方の証言を集める、苦しい過程を記録した。多くの旧日本兵は最初、カメラに対して「虐殺を見たことがない」「中国は虐殺の規模を誇張している」など詭弁を弄した。これは彼らがよく用いる「セリフ」だ。松岡さんのたゆまぬ努力により、数人の旧日本兵がカメラを前にして、南京太平門事件の虐殺について認めた。旧日本軍は捕まえた中国人に地雷地帯を歩かせた。これらの人々は地雷によって爆死した。一部の旧日本兵は城壁から中国人にガソリンを撒き、残酷にも点火し焼き殺した。旧日本兵は軍刀を使い、罪なき市民を刺殺した。ドキュメンタリーは全75分で、犯行者と生存者の双方の証言により、南京大虐殺の史実を裏付けた。一致する証言は、旧日本軍が南京で犯した筆舌に尽くしがたい罪を再び証明した。ある匿名の日本人客は、「証言を聞き終えるとショックを覚えた。彼らが中国でこれほど非人道的な戦争の罪を犯していたとは」と話した。

ドキュメンタリーの上映中、熱心にメモを取る観客がいた。中国人被害者、張秀英さんが旧日本兵に強姦され、生後3ヶ月の娘が家の中で焼死した痛ましい経験に関する証言が上映されると、観客席から何度も嗚咽が聞こえた。観客の福田さんは「私の両親は日本が中国を侵略していた期間に、上海と南京に行ったことがある。私は母から南京大虐殺について聞いた。初めて元日本兵と中国の生存者の証言を聞き、心を痛めている。日本は戦争を反省した上で、得難い平和を惜しむべきだ」と述べた。

松岡さんは小学校の元教員で、6年生の歴史の授業で、日本が発動した侵略の史実について、教科書の描写が少なくあいまいであり、さらには日本を戦争の被害者と描写していることに気づいた。日本の教科書の内容を疑問に思い、松岡さんは南京大虐殺の調査を開始した。ドキュメンタリーが触れた、南京太平門で発生した大虐殺には生存者がおらず、歴史研究で忘れ去られるところだった。旧日本軍第16師団の中島今朝吾の日記、数人の元日本兵の供述により、日本軍が太平門で中国人約1300人を虐殺していたことが証明された。南京の証人も、太平門の一帯に「万人坑」があると述べた。彼らは真相により、歴史を否定する日本右翼分子の謬論に力強く反論した。これらの証言に基づき、南京市政府は2007年に太平門付近で「侵華日軍南京大虐殺太平門遇難同胞記念碑」を建立した。

主催者側からの情報によると、本作は今月中に大阪、京都など日本各地で上映されており、いずれも満員になった。しかし観客は高齢者が多く、若者の割合は20%未満だったという。松岡さんは日本の政界の集団右傾化の現状について、日本政府はいつになったら心から歴史を反省するのかと懸念を示した。松岡さんは「歴史の真相が覆い隠されることは永遠にない。日本は謝罪の勇気を示さなければ、アジアの隣国から尊敬を勝ち取ることができない」と毅然と話した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年12月19日

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