G7の不興を買う安倍氏、「不義理」と批判

G7の不興を買う安倍氏、「不義理」と批判。

タグ: 安倍晋三,G7

発信時間: 2017-01-03 16:43:04 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

安倍晋三首相はG7首脳とロシアに対する非難声明を発表することを断り、ウラジミール・プーチン大統領との会談への影響を避けた。日本メディアが31日に伝えた。

G7の一部の外交筋はこれに不満を示し、安倍首相が自国の利益のためG7の団結を犠牲にし、「不義理」だと批判した。

【珍しい動き】

日本は2016年のG7議長国で、5月には伊勢志摩サミットを主催した。米国、英国、ドイツ、フランス、イタリア、カナダは先月7日、アレッポへ人道物資を届ける輸送路の遮断について、シリアの政権とロシアを非難する声明を発表した。

G7外交筋によると、この声明にはオバマ米大統領やメルケル・ドイツ首相ら6カ国の首脳が賛同したが、安倍首相が賛同を拒否した。

消息筋によると、声明の発表数日前、上述した6カ国は日本政府に対して、安倍首相からの支持を求めた。しかし日本の外交筋によると、プーチン大統領の訪日を控えており、会談への悪影響を回避するため、この要求を断ったという。

日本政府の高官は「ドイツ政府から、日本の支持を求めると連絡を受けた。外務省と首相官邸はこれについて協議した。今回は欧米ではなく、ロシアを選んだ。日本が加わっても、シリア内戦の大局に影響をおよぼすことはないと判断したからだ」と話した。

プーチン大統領は先月15−16日に訪日し、安倍首相と会談した。双方は北方四島(ロシア名・南クリル諸島)の共同経済活動の協議を開始することで合意したが、係争中の島の領有権問題に進展はなかった。

【自己中と批判】

日本がこの声明の支持を断ると、G7の加盟国の外交筋は不満を表し、安倍政権の手法について「日本の名誉を自ら損ねる行為」と批判した。

ある外交筋は「日本は国益を最優先し、G7の団結を損ねた。日本が加入を拒否したため、G7のこの声明は最終的にG6の声明になった。この不義理な手法を受け、6カ国は日本が必要とする時に支持を拒否する可能性が出てきた」と述べた。

日本メディアは政府高官の話として「日本が加入を断ったのは、米国のシリアでの影響力が限定的であり、これを疑問視し不満を抱いているためでもある」と報じた。

この高官によると、日本側は米国がシリア情勢に対応する効果的な手段を講じておらず、この声明は「無意味」に等しいと判断したという。「一つの声明だけでアレッポの状況を改善することはまったく不可能だ。意義ある声明であれば、日本は加わるだろう」

日本がロシアを理由にG7の不興を買ったのは、これが初めてのことではない。昨年の日露首脳会談について、オバマ政権は異議を唱えていた。

共同通信は日米関係に詳しい複数の消息筋の話として「米国は昨年11月に外交ルートを通じ、東京で開かれる日露首脳会談に懸念を何度も表した。ロシアがG7の制裁を受けるなか、日本がプーチン大統領を歓待すれば、G7が団結していないという間違った情報を伝え、日米欧による対露包囲網に緩みが生じたという印象を与えかねないというのだ」と伝えた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年1月3日

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