日本人は長寿で知られる。世界保健機関(WHO)が発表した最新のデータによると、日本人は心臓病の発症率も低く、うち冠状動脈性心臓病の発症率は0.041%のみ。これは健康的な食生活の普及に努めていることと関係している。
1日30品目
厚生労働省は1985年に『健康生活のための食生活指針』を作り、国民に毎日できるだけ30品目(油や調味料を含む)摂取し、栄養バランスを整えるよう提案した。その後多くの人がこれを毎日の食生活のルールにした。例えば五目寿司はご飯にエビ、貝、イカ、イクラ、マグロ、ガリなどを入れる。一つの料理に多くの食材を用いる。味噌汁には大豆食品、魚介類、野菜などを使う。外食店もなるべく多くの料理を組み合わせる。カロリー超過を防ぐため、料理の量はいずれも少ない。
食の多様化、特に野菜の摂取は十分な栄養補給を促し、心血管の健康維持と長寿の効果を発揮する。
魚の年間平均消費量は100キロ以上
日本人は平均で、1年に魚を100キロ以上食べ、消費量で世界トップクラスになっている。しかも食べ方にもこだわりがあり、サーモンや穴子などの深海魚を好む。刺し身をわさび醤油で食べる。魚を丸ごと火あぶりにし、塩をふりレモン汁をかけるだけで食べる。
中性脂肪が基準値を上回れば、血管と心臓がより大きな圧力を受けることになる。
深海魚はオメガ3脂肪酸を豊富に含み、これを日常的に食べることで血圧を下げ、体内の中性脂肪を減らすことができる。中国人は日本人にならい、今から毎週2回深海魚を食べてもいいだろう。これを1−2ヶ月続ければ、心臓の健康状況が改善されるだろう。