韓日で議論沸騰するなか、中国軍は今回の軍機飛行任務の性質を公表した。中国海軍の梁陽報道官は10日、「中国海軍航空兵は9日に日本海で、同海域を通過し任務遂行中の海軍艦隊と、軍艦・軍機の合同訓練を実施した。これは年間訓練計画に基づくものであり、特定の国・地域・目標に向けられたものではない。関連する国際法と国際的な慣例に合致し、今後も継続する」と述べた。
中国海軍軍事学術研究所の張軍社研究員は10日、環球時報のインタビューに応じた際に「中国の艦艇と航空機は十数年前から日本海で訓練を開始しており、今回が初めてではない。これは恒例化している正常な活動だ。爆撃機の訓練規模は、現時点で今回が最大と思われる。規模は訓練計画に基づき変化を続けている。自国の実際の能力の向上から論じると、中国が航空機の数を制限することはない。日本は本件を誇張し、中国脅威論を煽っているが、これは攻撃的な軍事力の大々的な発展という事実を隠し、自国の攻撃的な軍事力の発展の口実を設けるためだ。それから対馬海峡と第一列島線上の宮古海峡や大隅海峡などを障壁とし、中国海・空軍を近海内に押さえ込み、いわゆる第一列島線を越えさせないという目的もある。中国はこれを越えなければならず、列島線突破の問題も存在しない。対馬海峡は国際的な航行に用いられる海峡であり、日本にも中国の航行の自由を阻む権利はない」と指摘した。
張氏は「韓国軍は屁理屈をこね、勝手に思い悩んでいる。中国の訓練は、韓国を仮想敵国としていない。中韓日の防空識別圏の一部が重複しているが、これは領空ではない。韓国メディアは騒ぎ立て、中国の訓練がTHAADに向けられているとしているが、これはやましいことがあるからだ。中国は正常な訓練を行っており、思い込みたい人間がいれば勝手にそうするがいい。他人の憶測を恐れることはない」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年1月11日