NHKテレビは、「プロフェッショナル仕事の流儀 ―心を込めて、当たり前の日常を。 ビル清掃・新津春子」と題するドキュメンタリー番組を制作した。
これは私たちがいうところの「職人精神」だといえる。清掃という「たいしたこと」ではない、他の人にとってはささいなことを、まるで芸術を極めるように尊重かつ追求し、完璧なレベルにまで到達した。
これこそ、今の中国人にとって、日本人から最も見習うべき点だ。日本製品を「爆買い」するだけはなく、「日本人はどうしてここまでできるのか?」ということについて深く掘り下げるべきだ。
実のところ、羽田空港に限らず、お手洗いも含めた日本のほとんどの公共施設が非常に清潔だ。日本人の友人は、「多くの公共施設では、比較的高齢の『掃除のおばさん』が清掃作業を担当している。これらのおばさんは、掃除用具を携え、プロの厳しい目で埃や汚れを見つけるとすぐに拭き取る。彼女たちの責任感は極めて強い」と教えてくれた。
新津春子さんはかつて、取材に対して、「中国の空港を訪れたことがあるが、中国の清掃員に最も欠ける点は『意気込み』であると感じた」とコメントしていた。
この点に共感する人は多いであろう。「メイドインチャイナ」を一目置かれる存在にしたい、かつて讃えられた「職人魂」を復活させたいというのなら、中国人の職人がまずすべきことは、新津春子式の「意気込み」とプロとしての「プライド」を持つことだ。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年2月11日