消息筋の7日の情報によると、フォックスコンとSKハイニックス、ウェスタン・デジタルが現在、東芝のコンピュータチップ業務の少数株主持分の買収を求めて争っている。
東芝は1月、コンピュータチップのNAND型フラッシュメモリの製造部門を分社化し、最大19.9%の株式の売却を通じて外部資金の注入をはかる計画を明らかにした。東芝は先週、この融資プロセスを始動し、3月末までに株式の売却を完了したいとしている。東芝は来週、米国の原子力発電業務での数十億ドルの損失の発表を準備しており、現金の必要に迫られている。東芝は2006年10月、41億6千万ドルでウェスティングハウス・エレクトリックの77%の株式を買収した。東芝は当時、この取引を通じて原子力発電所建設業務の急速な拡張をはかることができると見込んでいた。
メモリチップ業務は、東芝の最後の代表業務となる。東芝はすでに、将来性のあるほかの業務を売却している。例えば医療設備部門は、2015年の会計スキャンダルの影から抜け出すために売却された。ある報道によると、SKハイニックスはすでに、初期的な価格を提示している。だがどれだけの株式を買収するかは決定していない。
フォックスコンはここ一年、海外のハードウェア会社のM&Aの動きを続けて来た。昨年5月、フォックスコン子会社のFIH Mobileは、ノキアのフィーチャー・フォン業務の関連資産を3億5千万ドルでマイクロソフトから買収した。「ノキア」の商標、フィーチャー・フォンのソフトウェア、サービスの使用権などが含まれる。またフォックスコンは去年8月には、37億ドルでシャープの3分の2の株式を買収し、利益をシャープの第一原則とした。シャープが数日前に発表した2016年第4四半期(10-12月)の決算によると、シャープは同期、42億円の黒字を実現した。シャープにとって2014年7月以来の四半期の黒字となった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年2月10日