安倍氏よ、米国の裏切りに注意せよ

安倍氏よ、米国の裏切りに注意せよ。

タグ: トランプ 安倍 南中国海 平和憲法

発信時間: 2017-02-14 13:09:34 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

トランプ大統領の当選後、安倍首相は対米関係を改善するため心を砕いた。まずは昨年11月、自分の地位を顧みず、まだ一般人だったトランプ大統領に会うためニューヨークを訪問した。昨年12月には、第二次大戦のA級戦犯の孫でありながら、自ら日本軍による真珠湾奇襲事件の跡地を訪れ「追悼」した。数日前には再び訪米し、トランプ大統領と「ゴルフ外交」を展開した。安倍首相は何を焦っているのだろうか、なぜこれほど外交で下手に出ているのだろうか。

まず、トランプ大統領の就任は、安倍首相本人の政治的地位に変化をもたらす。安倍首相の政策は、オバマ氏の「アジア太平洋リバランス」とTPP構想の上に成り立っている。安倍首相は「積極的平和主義」を掲げ、いわゆる有利な国際環境を利用し、日本国内で集団的自衛権の行使容認を促し、安保法制を制定した。最終的には政治の宿願、平和憲法改正を実現することで、日本を「正常な国」にしようとしている。

次に、トランプ大統領の就任は、日本の外交にも変化をもたらす。安倍内閣は価値観外交を推進し、中国を念頭に置く「日米印豪」を合わせた安保協力を模索している。安倍首相は東中国海・南中国海問題で、現状維持と係争の棚上げを求めるのではなく、波を立て中国脅威論を煽り、さらには「南中国海仲裁案」を激化させようとしている。トランプ大統領の就任後、アジア太平洋政策は曖昧模糊としている。安倍首相は米国がオバマ氏のリバランス政策を完全に変えれば、中国をけん制する日本の一連の外交計画を続けられなくなることを懸念している。特に中米新型大国関係に楽観的な見通しが立てば、日本はアジア太平洋での存在感を失い、中米の陰の下で暮らす「小国」になる。中米の接近と日本の軽視は、1972年のニクソン訪中以降の最大の心配事だ。そのため安倍首相はすべての犠牲を顧みず米国を抱き込み、大量の手土産を贈っており、さらに中国に堅固な日米同盟をアピールしようとしている。

しかし安倍首相の最近の対米外交は、それほど大きな成果を手にしていない。トランプ大統領は就任直後にTPP離脱を宣言し、安倍首相の気持ちにまったく配慮しなかった。トランプ氏はさらに日本が為替を操作していると何度も批判し、経済担当の麻生太郎氏を名指しし、安倍首相に随行するよう求めた。これは米国が日米二国間貿易交渉において、日本に圧力をかけることが確定的になったことを意味する。特に興味深いのは、安倍首相の訪米前日、トランプ大統領が中国の指導者に、春節(旧正月)の親書を送ったことだ。

安倍首相は中米日の駆け引きにおいて大国の役割を演じ、複雑極まりない大変局において、大国の志を遂げようとしているようだ。安倍首相は日米同盟で中国に譲歩を迫ろうとしているが、日本は小国の外交の特徴を露呈している。具体的に言うと、日本は虎の威を借る狐になろうとしているが、その結果外交の独自性を失っている。大国の外交の犠牲になることは避けられない。

安倍首相は叔父の佐藤栄作が当時米国に追随し、中国の国連における合法的な権益を取り戻すのを阻止しようとしたが、その結果米国の裏取引で騙され、失意のうちに辞職したことを覚えているはずだ。安倍首相は大きな手土産を持ち訪米し、リップサービスを受けられたかもしれないが、日本が大国にしがみつき周辺関係を無視する外交を続ければ、小国の外交に留まることになる。(筆者:廉徳瑰上海外国語大学日本文化経済学院教授、博士指導員)

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年2月14日

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