悪名高い日本のアパホテルで26日、極右政党「日本第一党」の結党大会が開かれた。26日付神奈川新聞によると、人種差別主義団体「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の元会長、桜井誠党首は26日「政権を取ったら、韓国と断交する」と暴言を吐いた。アパホテルは客室内に南京大虐殺と日本軍の慰安婦強制連行を否定する書籍を置いていたことから、中韓の人々からボイコットされていた。
このような右翼分子の動きを報じる日本の主流メディアは少ない。右翼メディア「産経新聞」は26日「同党によると、出席者は約270人。26日現在の党員数は全国で約1600人だという」と報じた。桜井氏は就任あいさつで「世の中を変えるのは、ここにいる皆さんだ。外国人が生活保護を受け、日本人が餓死するような社会ではいけない」「世界はグローバリズムから自国第一主義に向かっている。4年後は東京ドームを満員にするほど党勢をを拡大させたい」などと述べた。
26日付神奈川新聞によると、日本第一党は「ジャパン・ファースト(日本第一主義)」を掲げ、日本の国益、日本人の権利を守るとして、在日コリアンら旧植民地出身者とその子孫の特別永住資格の廃止、移民受け入れ阻止、外国人への生活保護廃止など差別・排外主義政策を打ち出す。同紙の記者は26日、桜井氏の発言はヘイトスピーチではと追及したが、相手側から挑発を受けたという。日本のネットメディアによると、歴史修正主義者が経営するアパホテルで結党大会を開いた同党は「ヘイト主義」だという。
ニフティニュースは26日「桜井氏と在特会は、ヘイトスピーチで知られている。デモ行進などを行い、在日外国人の駆除を要求している。法務省からは、在日朝鮮人の尊厳を傷つけるものとして、2度と行わないよう勧告を受けている。桜井氏は昨年7月には東京都知事選に出馬し、都知事となった小池百合子氏の約291万票に遠く及ばなかったものの約11万4000票を獲得。その後、日本第一党を立ち上げ、『すべての地方議会の多数派を握ること』を目標に掲げた」と報じた。
桜井氏の主張は、日本で反発を生んでいる。ある日本のネットユーザーは26日「日本第一党は、日本を戦前に戻らせる」とコメントした。日本のヘイトスピーチ反対団体は「同党は議会選挙を通じヘイトを拡散しようとしており、対処する必要がある」と表明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年2月27日