フォックスコンの郭台銘会長は3月1日に広州市で、昨年のシャープ買収に続く、東芝買収への意欲を示した。
東芝の綱川智社長は今年2月、メモリ事業を分社化し、上場廃止を回避することを検討中と明かした。フォックスコンは同事業買収の候補者となっている。
郭会長は広州市増城区で同日開かれた、フォックスコン10.5世代8Kディスプレイプロジェクト定礎式で「東芝メモリ事業の買収に成功すれば、東芝に資金を注入し経営を支援し、東芝製品を世界各地に販売する。東芝を中国に招き工場を設立し、生産能力を拡大し、かつコア技術を日本に留めることもできる」と話した。
郭会長は東芝メモリ事業を買収する理由について「フォックスコンは将来的に多くの情報、特に大量の8K映像データなどの情報を保存する必要がある。そのため東芝のメモリ製品と技術が必要だ」と述べた。
「フォックスコンと東芝の合併には、競争や市場シェアの問題はなく、ウィンウィンだ」
郭会長は双方が事業提携に成功するかについて「縁次第だ。必ず成功するとは言えないが、フォックスコンは自信と誠意を持っている」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年3月2日