旺文社教育情報センターによると、寮を持つ大学は2000年に328校あった。2008年に357校、2016年には382校と、近年は増える傾向にあるという。日本新華僑報網が伝えた。
日本の大学は中国と異なり、すべての大学に寮があるわけではなく、あったとしてもすべての学生が入居する数はない。熊本県人寮「有斐学舎」は今年、開寮136年にして初めて、女子学生募集に踏み切った。山形県人寮は、新たに女子寮を建てた。新設された寮は、「留学生大歓迎」としている。
例えば福岡県太宰府市にある日本経済大福岡キャンパスそばの寮は、高級ホテル並の女子寮と呼ばれている。留学生の寮費は、食費と電気料金込みで毎月2万3000円。
日本の大学の寮が増え、質が向上し、中国人留学生も受益者になっている。ある大型学生寮運営業者の営業部長は「最近は留学生と触れ合える施設が人気だ」と話す。留学生と同じ屋根の下で寝食をともにすれば、日本にいながら「寮内留学」を体験できる。日本の大学生は留学生との交流で、異なる文化を認識することができ、一石二鳥だ。
京都大学の中国人留学生は「京都大学は5年制大学院の総合生存学館を設立し、世界の舞台で活躍するリーダーを養うエリート寮としている」と話した。政府は文部科学省からの呼びかけを受け、大学の国際競争力を高めている。早稲田大学や明治学院大は類似する寮を設立しており、慶応大学も今春に設立を予定。中国人留学生は寮に入居することで、日本の優秀な人材と知り合い、彼らとの交流で自身の国際競争力をつけることができる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年3月1日