日本の安倍晋三首相は、就任以来で最大のスキャンダルに陥っている。右翼学校法人森友学園が国有地を不当に取得し、人種差別を宣伝し、歪んだ愛国教育を行っているなどの問題が発覚した。安倍首相は国会で、批判にさらされた。首相、昭恵夫人と森友学園の微妙な関係が国会で、野党・メディア・国民の注目の的になった。
日本メディアによると、森友学園は実際の価値の1割の低価格で国有地を取得した。昭恵夫人は同小学校の名誉校長に就任していた。安倍一家と森友学園の関係を疑う声が上がった。
朝日新聞の報道によると、森友学園は低価格で土地を取得したほか、開校基準を満たしていないという問題が存在する。森友学園は小学校を設立する条件を備えていないが、理事長が大阪府の関連部門に要請したところ、後者は設立条件を緩和した。これにより同学園は、審査手続きに進むことができた。また同学園は規定に背き、校庭の汚染土壌を校外に運び出すのではなく、地中に埋めていた。
テレビ朝日など主要テレビ局は27日より、森友学園が運営する幼稚園の動画を放送している。園児は宣誓で「安倍首相がんばれ」「安保法制国会通過良かったです」などの言葉を唱えた。日本の法律によると、学校は政治活動に従事したり、特定の政党を支持することはできない。
野党はこのほど国会で、森友学園の土地取得のスキャンダルについて、安倍首相に攻勢を強めている。圧力を受けた安倍首相は17日、本件に自身が関連していれば首相と国会議員の職を辞すると表明した。安倍首相は28日午前の衆院予算委員会で再び本件との関連を否定し、昭恵夫人が学校側からいかなる報酬も講演料も受け取っていないと強調した。
NHKの27日の報道によると、森友学園の籠池泰典理事長は、昭恵夫人の承諾を得てから名誉校長就任を依頼したと述べている。しかし安倍首相は国会でこれを否定しており、学園側はサイトの関連ページを削除している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年3月1日