ロイター通信は日本の複数の消息筋の話として13日、海上自衛隊最大の軍艦、ヘリ空母「いずも」が南中国海周辺諸国を訪問し、インド洋での軍事演習に参加すると伝えた。
計画によると、いずもは5月に出港し、フィリピン、インドネシア、シンガポール、スリランカに寄港し、7月に米国・インドがインド洋で実施する共同訓練「マラバール」に参加後、8月に日本に戻る。
「マラバール」は米国・インドが1992年に開始した。海上自衛隊は2007年に招待され初参加し、2016年まで5回参加している。
いずもの活動計画に詳しい人物は、今回の3ヶ月間の長距離航行の目的を、いずもの性能の検査としている。
またいずもは南中国海で、米海軍と合同訓練を行う。
海上自衛隊の広報担当者は、上述した情報に関するコメントを控えている。
いずもは2015年に就役した、第二次大戦後に日本で建造された最大の戦艦だ。全長は248メートル、幅は38メートル、基準排水量は1万9500トンで、ヘリ5機を同時に発着艦させることができる。最多でヘリ14機を搭載でき、その他の艦艇に燃料を補給できる。
戦後の日本国憲法は、自衛隊の攻撃的な空母の保有を認めていない。自衛隊はいずもを「護衛艦」と呼んでいる。日本は2番艦を建造中だ。
日本の安倍晋三首相は就任後、いわゆる「積極的平和主義」を推進し、憲法の制約を破り、自衛隊の規制緩和に取り組み、自衛隊の活動の権限と範囲を拡大しようとしている。また米国との軍事同盟関係の強化に力を入れている。
安倍首相はさらに南中国海問題に介入し、喧伝し、東南アジア諸国とインドを抱き込もうとしている。ロイター通信は消息筋の話として、いずものフィリピン・スービック寄港中、日本側はロドリゴ・ドゥテルテ大統領を艦上に招待することを検討中だと伝えた。
中国側はすでに、日本は南中国海問題の域外国だと指摘しているが、日本は偏執狂的に「存在感」をアピールしようとしている。中国とASEAN諸国の努力により、南中国海情勢は安定化に向かっており、協議と交渉による解決という正しい軌道に回帰した。日本側の指導者は全力を尽くし、あれこれと仲違いの策を練り、いわゆる地域の緊張を誇張している。日本側のこのやり方には良からぬ下心があり、極めて不健全な心理である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年3月15日