ヘリ搭載駆逐艦「かが」が就役、日本の軍事的野心を見る

ヘリ搭載駆逐艦「かが」が就役、日本の軍事的野心を見る。

タグ: ヘリ搭載駆逐艦,かが,海上自衛隊

発信時間: 2017-03-27 11:20:48 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本最大の空母級ヘリ搭載駆逐艦「かが」がこのほど、海上自衛隊の艦隊に正式に加入した。2015年3月に「いずも型」駆逐艦の1番艦「いずも」が就役しており、海自が保有するヘリ空母はこれで2隻目となった。これは日本の海上における軍事的野心を示している。

新たな「準空母」

かがは2013年10月に建造が始まり、2015年8月に命名・進水、2016年8月に試験が開始された。建造費は約1200億円。公式データによると、全長は248メートル、幅は38メートル、基準排水量は1万9500トン、満載排水量は約2万6000トン、最大航行速度は約30ノット、定員は520人。

かがは最多で、哨戒ヘリ「SH-60Kシーホーク」、掃海・輸送ヘリ「MCH-101」などのヘリ14機を搭載できる。ヘリ5機が同時に離着艦でき、飛行甲板の昇降機が4台に増え、艦載機に弾薬を提供しやすくなっている。

いずもと同じく、かがにも空母に似た全通甲板がある。先進的なSH-60Kの他に、かが自身にも高い対潜・電子戦能力がある。日本メディアによると、かがが対潜機能を強化したのは、捕捉が困難な中国の潜水艦に対応するためだ。

かがなどのいずも型が「準空母」と呼ばれるのは、長距離戦力投入能力を高める余地を残しているからだ。自衛隊が導入中の米オスプレイは、いずも型で離着艦できる。昨年7月の日米軍事演習において、米海兵隊はオスプレイのかがへの着艦を訓練した。

また防衛専門家によると、いずも型は改造により、F-35Bなどの垂直離着陸の機能を持つ最新機を搭載できる。

上海外国語大学国際関係・公共事業学院客員研究員、軍事コメンテーターの馬堯氏は「かがが本当にF-35Bを搭載できれば、海自の進攻・防空・制海能力、対岸への急襲能力が大幅に向上する」と指摘した。

作戦能力が向上

日本の2011-16年度の「中期防衛力整備計画」によると、かがは「しらね型」駆逐艦の「くらま」の後継艦となる。かがは今月22日に就役し、くらまの退役が同時に発表された。

しかしかがはくらまが所属する海自第2護衛隊群ではなく、広島県呉市の第4護衛隊群に編入された。第4護衛隊群の主力艦だった「ひゅうが型」ヘリ搭載駆逐艦「いせ」は、長崎県佐世保市を基地とする第2護衛隊群に編入された。

かがといせの他に、いずもは神奈川県横須賀市を基地とする第1護衛隊群に編入された。ひゅうが型1番艦「ひゅうが」は京都府舞鶴市を基地とする第3護衛隊群に編入。海自の4つの艦隊が、ヘリ搭載駆逐艦を中心とする8隻の体制を整えたことになる。

日本の防衛関係者によると、駆逐艦の就役期間の3分の1は訓練に、3分の1はメンテナンスに用いられ、実戦に投入できる時間は3分の1のみだ。かがの就役により、海自は1-2隻のヘリ空母の出動態勢を整えることができ、海上作戦能力を高めることができる。

欠陥が野心を制限

報道によると、日本は5月にいずもを、南中国海とインド洋の合同訓練・演習に派遣することを計画中だ。かがの就役後、海自が行動範囲を拡大し、手を遠くまで伸ばす可能性がある。周辺諸国はこれに強く警戒する必要がある。

しかし軍事コメンテーターは、海自は先進的な装備を持つが、構造のバランスが乱れ、独立作戦能力を持たないことから、実際には作戦を補助する武装勢力にすぎないとしている。

馬氏は「海自には一体化された総合作戦能力がなく、戦法と軍事理念は中米ロなどの大陸の大国の軍隊より遅れている。武装勢力の補助的な位置づけにより、自衛隊には軍事的な素養が不足している。自衛隊そのものの重大な欠陥が、その野心を制限している」と指摘した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年3月27日

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