日本が戦時中の教育理念と訓練科目を復活させようと試みているという報道について、中国外交部の華春瑩報道官は5日、日本側は過去の侵略の歴史と徹底的に一線を画すべきであり、間違った歴史認識で国民をミスリードするべきではないと表明した。
当日の記者会見で、記者からは「日本メディアの報道によると、安倍内閣は教育勅語について『憲法や教育基本法等に反しないような形で教材として用いることまでは否定されることではない』との答弁書を閣議決定した。また日本の教育部門は中学校の体育に、銃剣道という第二次大戦中の日本兵の訓練科目を盛り込むよう求め、批判を浴びた。中国側はこれにどう論評するか。日本の歴史問題における動向を懸念しているか」という質問があった。華報道官は次のように回答した。
中国側は関連報道に留意している。日本軍国主義が近代に発動した対外侵略戦争は、中国及びアジア諸国民に深く重大な災いをもたらし、日本を徹底的な失敗に向かわせ、深い歴史の教訓を残した。日本側は現在、戦時中の教育理念と訓練科目を復活させようと試みているが、日本側が歴史に大逆行しようとしているのではないか、戦争の古い道を再び歩もうとしているのではないかと疑わざるを得ない。
日本側のこのやり方は、日本国内と国際社会の平和を愛する人々から広く警戒されている。日本側は歴史をしっかり直視・反省し、歴史の教訓を深く汲み取るべきだ。過去の侵略の歴史と徹底的に一線を画すべきであり、間違った歴史認識で国民をミスリードしてはならず、日本が再び軍国主義の危険な方向にむかうのを防がなければならない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年4月6日