日本の安倍晋三首相は15日夜、東京都内で父の故晋太郎元外相をしのぶ会に出席した際に、自民党内で次の時代を担う力を育成するため、父を真似て「四天王」を作りたいと述べた。安倍首相と気の合う、極右思想で知られる3人の名前が挙がった。
毎日新聞によると、安倍首相は稲田朋美防衛相、松野博一文部科学相、自民党の下村博文幹事長代行の3人の名前を自ら挙げた。
稲田氏は著書の中で南京大虐殺を否定し、日本の侵略の歴史を否定し、極東国際軍事裁判の判決を疑問視し、軍国主義思想を宣伝している。靖国参拝を毎年の「必修科目」としている。下村氏は文部科学大臣として新しい歴史教科書の検定作業を主導しており、戦後日本の学界の侵略を反省する歴史観を「自虐史観」と見なし、日本による従軍慰安婦の強制性を認め謝罪した「河野談話」の見直しを求めている。現職の文部科学大臣である松野氏は、日本軍の慰安婦徴用の強制性を否定し続けている。
安倍晋太郎氏は中曽根康弘内閣で外務大臣に就任し、首相の次期候補とされた。晋太郎氏は領袖時代、森喜朗元首相を含む「安倍派四天王」を構成した。