日本の「いずも」が存在感をアピール、親善か邪魔立てか

日本の「いずも」が存在感をアピール、親善か邪魔立てか。

タグ: いずも

発信時間: 2017-05-31 11:17:27 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ヘリ搭載駆逐艦「いずも」が1日午前、神奈川県の横須賀米軍基地を出発し、3カ月間の海上巡航任務を開始した。この「準空母」は日本周辺海域を離れる前、米軍補給艦を対象とする見せかけの「護衛航行ショー」を演じた。

いずもは15日、海上自衛隊の別の駆逐艦「さざなみ」と共に、シンガポール海軍創設50周年を記念する国際観艦式に参加した。いずもとさざなみは19日、米海軍の沿海域戦闘艦「コロナド」と、シンガポール沖で共同訓練を実施した。

防衛省が発表した情報によると、いずもとさざなみは20日、ベトナム南部の軍事要衝・カムラン湾軍事基地に停泊し、米軍主導の「パシフィック・パートナーシップ」に参加した。この2隻は24日に中国・南沙諸島関連島礁付近の海域に無断で進入した、米海軍のミサイル駆逐艦「デューイ」と26日より、南中国海で2日間の共同訓練を実施した。

ロイター通信は関係者の話として、「いずもは今回の長期巡航において、インドネシア、フィリピン、スリランカなどに寄港し、親善訪問と訓練を行う可能性がある。うちフィリピン訪問中には、ドゥテルテ大統領を艦上に招待する予定だ」と伝えた。日本メディアによると、いずもは7月中旬にインド洋に赴き、米日印海上共同訓練「マラバール」に参加する可能性もある。

安倍政権が最近、米軍との軍事行動をエスカレートさせていることには、主に次の二つの理由があると分析されている。まず米日軍事同盟をさらに強化し、周辺諸国を抱き込み南中国海で邪魔立てをする。次に自衛隊の任務範囲を拡大し、「半島周辺情勢の緊張」を利用し、国内で「武力解禁、安保強化」の気運を高め、改憲の実現に向け地ならしをする。

安倍政権が南中国海で邪魔立てをする意図は明らかだ。中国とASEAN諸国の努力により、南中国海情勢はすでに沈静化しているが、日本の動きが南中国海の平和と安定に資することはないと分析する声もある。

また日本は最近、米国との軍事一体化を推進し続けている。米海軍の軍艦や空母艦隊と共に、南中国海や朝鮮半島沖で共同訓練を頻繁に実施し、さらに「半島情勢のエスカレート」を口実にいずもを派遣し、新安保法施行後で初となる「護衛航行」を行った。

日本の軍事専門家、東京新聞編集委員の半田滋氏は、新安保法は大きな危険性をはらんでおり、安倍政権が米軍の軍事活動を後押しできるようになると指摘した。同法案により、日本は世界各地で米軍の行動を支援できる。「日本の存亡の危機」と認定される緊急事態が生じれば、自衛隊は武器を使い米軍の作戦に参加できる。

日米の軍事行動のエスカレート、安保の先例を作るという手法により、日本国内と周辺諸国のメディアが危機感を強めており、日本と周辺諸国の関係悪化のリスクを生んでいる。朝鮮半島にせよ南中国海にせよ、日本が軍事的な存在感を示すことで問題の解決が促されることは絶対になく、関連地域の緊張がさらにエスカレートするだけだ。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月31日

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