日本の安倍晋三首相は5日、東京で開かれた「ベトナム投資カンファレンス」であいさつし、米国が離脱した環太平洋連携協定(TPP)について「11カ国でその実現を目指す」と述べた。来日中のベトナムのグエン・スアン・フック首相も、TPP促進や日本との関係強化の重要性を指摘した。
TPPは米国が1月に離脱したことを受け、発効が見通せなくなった。このため、日本やベトナムなど残った11カ国が発効に向けた方策の協議を進めている。
安倍首相は「日本とベトナムは連携して、自由経済を着実に前進させていく」と言及した。フック首相も「TPPや自由貿易協定(FTA)を促進していくことで、ベトナムと日本の関係は、ますます発展していく」と意義を強調した。
ベトナムの投資環境に関し、フック首相は「TPPがあってもなくても経済改革を進める」と述べ、外資系企業が進出しやすいよう改革を進めるとし、日本企業からの投資を促した。
また日中韓と東南アジア諸国連合(ASEAN)など16カ国で交渉中の東アジア地域包括的経済連携(RCEP)についても、フック首相は「早期妥結できるようにしたい」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年6月7日