「参考消息網」が6月7日に日本メディアの報道を引用して伝えたところによると、シンガポールのゴーチョクトン前首相は5日、日本で開かれた国際交流会議「アジアの未来」で演説し、欧米の「自国至上主義」の台頭によりグローバリズムが岐路に立たされていることへの懸念を示したうえで、「アジアが自由で公平な貿易・経済一体化に向けて立ち上がる時が来た」と、日本と中国の協力の必要性を強調した。
「日本経済新聞」電子版の5日の報道によると、ゴーチョクトン氏は、「日米と中米の関係は注目されているが、中日関係はさらに重要である。中日はアジアの自由貿易と統合の支持者である」と述べ、両国関係の改善は地域の経済成長と安全保障を安定させるとの見解を示した。中日間には歴史問題などが存在するが、ゴーチョクトン氏は、両国が未来に向けた対話を展開することを望んでいる。
米国の離脱後に日本が主導する『環太平洋経済連携協定(TPP)』、中国が中心的役割を発揮する『東アジア地域包括的経済連携(RCEP)』について、ゴーチョクトン氏は「自由貿易協定は世界分裂の力に対抗する」と述べ、中国のTPP参加を歓迎した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年6月7日