6年前に発生した東日本大震災による津波で、福島原発事故が発生した。その後九州の住民は、九州電力に玄海原発再稼働の差し止めを求める仮処分を申し立てた。佐賀地裁は13日、住民の申し立てを却下し、再稼働を認めた。
大震災発生前、玄海原発は修理の段階に入っていた。九州電力はその後、3、4号機を再稼働させようとした。
しかし原発の不安は払拭されなかった。現地住民は配管の老朽化、原発側の地震対策の不備などを理由に、2011年7月に再稼働差し止めを申し立てた。
裁判官は決定理由の中で、原子力規制委員会の検査により、同2基の耐震性と不測の事故への対応力に問題はなく、放射能漏れも生じていないとして、住民の申し立てを却下した。
判決に不満の住民は、経済的・政治的による決定だと称し、福岡高等裁判所に上訴すると表明した。日本全国では現在、40基以上の原子炉があり、うち5基が稼働している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年6月15日