友達とカラオケに行って、以下のような気まずい状況に遭遇したことはないだろうか?歌があまり得意でないため、みんなの前では歌いたくても歌えない。気持ちよく歌っている時に、突然他の歌に変えられてしまう。一人で歌い続けて、マイクを放さない人がいる。気持ちよく歌っているのに、他の人はみんな下を向いてスマホをいじっていて、誰も聞いていない……。しかし、カラオケ業界にとって今の悩みは、若者が来なくなってしまったことだろう。中国青年報が報じた。
天津の女子高生・趙梓涵さん(15)は、「私も友人も普通のカラオケボックスには行ったことがない」という。それでも、趙さんや友人らが「カラオケ」を楽しんだことがないというわけではない。取材に応じた際、趙さんと友人2、3人はちょうど、天津のショッピングセンター・南開大悦城商場にある、電話ボックスのようなミニカラオケから出てきたところだった。「今日で3回目」という趙さんと友人らはその中で1時間カラオケを楽しんだという。
カラオケハウスに「引導」?
中国のショッピングセンターなどで最近よく見かけるミニカラオケは、通常3-4人しか入れない2平方メートルほどの広さで、ガラス張り構造になっている。中にはマイク、ヘッドホン、椅子がそれぞれ二つと、大きなモニターとタッチパネルがそれぞれ一つ設置されている。
利用者はスマホでQRコードをスキャンすると、タッチパネルで選曲できるようになり、スマホで決済を済ませ、歌を歌うことができる。一曲歌い終えると、機械が採点してくれるほか、歌を録音して微信(Wechat)に保存し、それをソーシャル機能「モーメンツ」に投稿することもできる。
「電話ボックス」の中で歌を歌うことで、普通のカラオケボックスのように数々の気まずいシーンに遭遇することがなくなる。これが、ミニカラオケが従来のカラオケボックスに「引導を渡す」ことのできる潜在能力だ。
「一人で熱唱」は「さみしい」とは限らない