有名日本企業、「モデルチェンジの痛み」に負ける

有名日本企業、「モデルチェンジの痛み」に負ける。

タグ: モデルチェンジ 東芝 タカタ

発信時間: 2017-07-25 13:46:30 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

次に、日本の有名企業であるタカタだ。タカタは1933年創業で、当初は紡績品を取り扱う同族会社だった。80年代に技術力を活かしモデルチェンジに成功し、世界2位の安全製品メーカーに成長した。エアバッグ、シートベルト、チャイルドシート、ステアリングホイール、その他の自動車部品で世界的に知られる。タカタ製のエアバックの販売は、世界市場の約20%のシェアを占めている。シートベルト、チャイルドシート、ステアリングホイール、その他の部品などでも、世界の約3分の1のシェアを占めている。しかしタカタは近年、エアバッグの品質問題で批判を浴び、裁判が続いている。特に2009年以降、タカタ製エアバッグの問題で、米国で10数人が死亡している。この影響により、タカタは米国で集団訴訟を受け、さらに米運輸省の道路交通安全局などの調査、連邦政府の処罰を受けている。米司法省はタカタが過去10年以上に渡り、製品安全に関する重要な検査・測定データを系統的に改竄しており、企業の生産と利益を消費者の安全よりも優先していたと指摘し、刑事責任を追及すると表明した。タカタは今年2月、米国での問題エアバッグ販売について謝罪し、10億ドルの和解金を支払うことで米司法省と合意した。この影響を受け、タカタは力を失い、再起が不可能になった。タカタの米国子会社はデラウェア州で破産を申請した。日本の親会社も6月26日に東京地裁に破産を申請し、戦後最大規模の製造業の破産となった。均勝電子傘下のKSS社は、タカタの問題エアバッグ以外のすべての資産を19億ドルで買収することに同意した。統計データによると、タカタは問題エアバッグにより1兆円以上の負債を抱えている。東京証券取引所は、タカタ株を7月27日に上場廃止すると発表した。これにより84年の歴史を持つタカタが破産することになる。

経済グローバル化の時代において、技術革新、消費者の需要が変化を続ける。これは各国企業が世界的な分業に参与し、海外市場を拡大する有利な条件を整えている。しかし外部環境の日進月歩の変化を受け、多くの有名企業は世界の市場シェアを争奪し、競争に生き残るため、モデルチェンジの加速を迫られている。積極的に世界産業チェーンを構築し、グローバルな視野で多元的な投資・生産・経営に取り組まなければならない。産業チェーンの拡大に伴い、企業の製品の質、負債、生産・経営リスクの管理が、新たな喫緊の課題になっている。上述した2つの例は、経済グローバル化の時代において日本企業の伝統的な経営モデルが過去の産物になったことを示しており、世界のバリューチェーンに融合しようとするグローバル企業に警鐘を鳴らしている。(筆者:陳子雷上海対外経貿大学日本経済研究センター主任)

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年7月25日

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