WeChatと同じ機能を持つ「LINE」は日本で最も使用されているチャットアプリだが、一部の人による「悪意」でこのアプリはいじめを行うツールになっている。日本の『朝日新聞』の23日の報道によると、関東地区在住のある母親は、全国webカウンセリング協議会の安川雅史理事長に、娘がSNSでいじめに遭い自殺を図ったことを電話で相談した。
母親によると、中学1年生の娘は入学後にクラスの女子20人のLINEグループに入ったが、何度も「既読スルー」された。「既読スルー」とは、女子生徒がメッセージを送り「既読」と表示されても誰も返信しない状態である。その後、ある人が「裏グループ」を作り、彼女の盗撮写真を送り、「キモい」「死ね」などと書き込んだ。新しいグループの生徒らは冗談半分で盗撮写真やコメントを送り、彼女を傷つけた。子どものネットリスク教育研究会の大谷良光代表は、LINEでのトラブルは特に注意が必要で、「既読」機能はいじめやケンカのきっかけになり、人を傷つける写真が転送されて拡散する可能性もあると見ている。
報道によると、LINEだけでなく、日本のほかのSNSにも同様の「裏グループ」のページが存在し、「誰々を殺すサイト」といった恐ろしいものもある。検索エンジンに自分の名前を入力するとこのようなサイトが見つかり、「バカ」と書かれた写真も載っている。生徒らは匿名のユーザーが書いた悪意ある内容を見て誰が開設したかを予想し、自分を追い詰める。もっと最悪なことに、転校や引越しをしても自分を傷つける内容や画像はネット上から消えない。
ネットいじめは以前から日本の社会問題になっている。サイト「J-cast」の統計によると、2006~2015年までにSNSでの悪口や仲間はずれが原因で自殺した人は日本の自殺者の33%を占め、その比率は年々上昇している。それを受け、2016年にLINEは学校で1500回以上の講演と授業を行い、悪意のないメッセージを送り、メッセージを読んだ人に不快を与えないよう呼びかけた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年7月25日