知中派で有名な日本の元衆議院議長で日本国際貿易促進協会会長の河野洋平氏は、開幕式の基調報告を行った。「間近で目にした1人」として、河野氏は45年前の中日国交正常化を振り返り、45年間で中日が歩んできた道について語った。河野氏は両国関係の変化と問題を指摘し、両国の指導者が両国関係の発展を深く考えることで昔の指導者の賢い決断を無駄にしないことができると話した。
日本の横井裕駐中国大使は挨拶で次のように話した。日中国交正常化を実現させた田中角栄総理は、かつて「もとより日中間には政治信条や社会体制の違いがある。私はそれにもかかわらず、双方の間に善隣友好関係を樹立し、互恵平等の基礎に立って交流を深め、相互の立場を尊重しつつ協力することは可能であると考えている」と述べた。国交正常化当時、日中間に横たわっていた問題は現在両国が抱える問題と比べても、非常に難しいものだった。そうした大きな問題ですら、先人達の強い信念で乗り越えることができた。45年後の今、先人たちの精神を受け継ぎ、日中関係改善を日中双方の努力によって維持していくべきではないか。
開幕式で、日本について研究する国家クラスのシンクタンク・中国社会科学院日本研究所は「中日関係の発展に関する6つの基本見解」を読み上げた。1.歴史を正視し、未来に向かうこと。2.原則を厳守し、相互信頼を積み重ねていくこと。3.経済協力をし、ウィンウィンな関係を構築していくこと。4.往来を強化し、平和共存していくこと。5.共通点を求めて相異点を保留し、矛盾を解消すること。6.平等的に付き合い、世世代代平和を守っていくこと。
中国社会科学院が主催し、中国社会科学院日本研究所が運営する「中日国交正常化45周年学術シンポジウム」では、中日両国の専門家、友好人士が2日間にわたり「中日民間交流と文化交流」、「中日関係の歴史から未来へ」、「中日経済発展と経済貿易協力」、「中日地方交流と企業協力」の4つのテーマについて話し合った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月27日